ブ ラジル最大の1,578,000km2の総面積のアマゾン州、州都であるマ ナウス市はこの地域で最も生活インフラが整いアマゾンジャング ルの玄関口でもあります。1839年、チャールズ・グッドイアー氏 は、アマゾンのゴムの木から採取できる天然ゴムと硫黄を混ぜる と寒さに強く柔らかい材質のゴムができることを発見し、そこか ら始まったゴム生産はマナウスに繁栄をもたらし電力供給も国内 2番目に開始され、当時の大富豪の権力と富はアマゾナス劇場、税 関、中央市場やリオ・ネグロ宮殿などの築100年以上の立派な建 造物がゴム景気当時の反映を今に伝えています。
川水の色が異なるネグロ川とソリモエンス川が何キロも混ざりあ うことなく流れる2河川の合流点ツアーは、観光のハイライトで す。
地球上の森林の約1/3に値するアマゾン熱帯雨林には、1ha内に 200種の樹木、1,400種の魚、1,300種の鳥類、300種の動物が生 息しています。
都市部では、1957年に当時の軍事政権が地域活性化を目的として 作られたマナウス・フリーゾーン(Zona Franca de Manaus)があり ます。現在ここで活動する約500社のほとんどが電化製品の製造 工場で、IPI(工業製品税)や輸出税は免除され、商品流通サービ ス税(ICMS)は減税となり、その結果 ここで生産された商品は ブラジル国内のどこで生産されたものよりも安く手に入ります。 しかし、持ち出しには1人あたりUS$2000.00、同じ商品は3個迄 といった規制がありますのでご注意ください。領収証は、税関で 必要となるかもしれませんので必ず受け取り保存して下さい。時 差は日本の-13時間。


マナウスに着いたら
マナウスへのアクセスは飛行機で。国内の航空会社はほとんどの ブラジルの都市からマナウス行きの便を運行しています。(乗り 換えの場合を含む)市内の移動は冷房完備の快適なタクシー、ま たはバスとなりますが観光スポットによりボート移動の場合もあ ります。観光情報は、ホテルでも情報収集ができます。


持ち物
年間通し暑いマナウスでは、帽子かキャップ、日焼け止め、薄手 の服装、歩きやすく防水加工された靴、レインコートと虫除けス プレーは必需品です。ジャングルの中をトレッキングするのであ れば長袖のシャッツを着用しましょう。


観光ルート
マナウスには、ジャングルのトレッキングや動物を観察するのに 最適な自然公園が数多くあります。

 

国立アマゾン研究所 (Instituto Nacional de Pesquisas da Amazonia = INPA):

科学の森(Bosque da Ciência)の名でも親しまれ ているここは、自生の木々の間から様々な鳥やナマケモノ、アグ ーチなどが生息しジャングルの中にいるような森を散策すること ができます。また、200種の植物やクモなどが標本されたコレク ションも施設内に常設されています。 T Rua  Otávio Cabral s/n, Petrópolis  F (92) 3643-3293  H 火曜から日曜9:00~16:00 

 

Cigs動物園(Zoológico do Centro de Instrução de Guerra na Selva):

軍が管理する動物園で、市内から約13kmに位置していま す。約36,000m2の敷地にはジャガー、猿、獏、蛇、大型インコな ど300種類の鳥類や動物が見られます。 T Estr.da Ponta Negra s/n, São Jorge  F (92) 3625-2044  H 火曜から日曜9:00~16:30 

 

アドルフォ・ドゥケ植物園 (Jardim Botânico Adolpho Ducke): 広さ5km2の園内には約3kmの散策路が8ルート有り、各樹木には 名前が表示されています。 T Rua  Uirapuru 1, Cidade de Deus  F (92) 3681-2282 H 火曜から日曜8:00~12:00、14:00~15:00 

 

リオ・ネグロ宮殿 (Palácio Rio Negro): ゴム景気の最中1913年に ドイツ人商人ヴァウデマール・シュッツにより建設されました。 ネオバロック様式の建物は現在は文化センターとして使用され、 企画展や民族舞踊の発表など開催されています。宮殿内見学可。 T Av. Sete de Setembro 1546, Centro  F (92) 3232-4450 H 月曜から木曜9:00~17:00、金曜9:00~20:00 

インディオ博物館 (Museu do Índio):

アマゾン先住民の生活用 具が1,500点以上展示されています。T Rua Duque de Caxias 356, Praça 14  F (92) 3635-1922  H 月曜から金曜8:30~16:30、土曜 8:30~11:30

 

裁判所 (Palácio da Justiça):

1900年建設のルネッサンス風の建 物で、つい最近の2006年4月迄アマゾン州裁判所でした。内部に ある当時の家具や壁画は改装され、現在は企画展や演劇、映画上 映などを開催しています。金曜日の10時と14時には当時の衣装 を着たガイドが館内を案内してくれます。T Av. Eduardo Ribeiro s/n, Centro  F (92) 3248-1844  H 火曜から土曜9:00~16:00、日曜 16:00~21時 

 

市営市場 (Mercado Municipal):

パリのレザル(Les Halles)中央 市場を模して1883年に造られました。民芸品も販売しています。 T Rua  dos Barés 46, Centro  H 毎日8:00~18:00 

 

アマゾナス劇場 (Teatro Amazonas):

マナウスで最も美しい建物 であるこの劇場は、1896年に木材はアマゾン森林、他の建築材は すべてヨーロッパから輸入したものを使い建設されました。客席 700席のなかには豪華なボックス席もあります。舞台幕は、クリ スピン・アマラウが描いたネグロ川とソリモエンス川の合流点の風 景画で、ヨーロッパから取り寄せたこの作品は、上演中もたたま ずに真直ぐに引き上げていたため、完璧な保存状態を保っていま す。T Pça São Sebastião s/n, Centro  F (92) 3232-1768  

2河川合流点(Encontro das Águas):

マナウスから下流に約10km の地点に行くと、黄土色のソリモエンス川と黒いネグロ川が混ざ ることなく並ぶように流れていくのを見ることができます。これ は両河川の水温差と水流の速度、比重がが違うためと言われ、そ のまま約6km流れてアマゾン川となります。ツアーは午前9時出 発で14時ごろ戻ります。

 

森のオペラ(Ópera na Floresta):

毎年4月の最終週には、アマゾ ナス・オペラ・フェスティバルが開催されます。期間中はアマゾ ナス劇場でいくつものイベントが行われ、劇場正面広場の仮設 舞台でも上演されます。T Pça São Sebastião s/n, Centro F  (92) 3232-1768 

 

セリンガル・ヴィラ・パライゾ(Seringal Vila Paraíso):

ボートで25 分行くと過去にタイムスリップしたような場所に到着します。レ オネル・ヴィエイラ監督の映画「ア・セルヴァ」(A Selva)のロケ 地となったゴム林は、現在観光名所となり当時の日用品地など、 ゴム採取労働者たちの生活がどのようなものだったかを知ること ができます。マリーナ・ド・ダヴィでボートをレンタルします(Marina do David  F (92) 3658-6159 $ ボートレンタル往復US$22.00)。 T Igarapé São João H 水曜から日曜8:00~16:00