中 央地方はマット・グロッソ州、マット・グロッソ・ド・スール州、ゴ イアス州と連邦区からなり国内第2位の面積で約1,610,000km2、 人口はリオデジャネイロ州より少ない約1,300万人、人口密度は8 人/1km2です。
中央部は独特な地形が特長的で首都ブラジリアが位置する中央台 地とは、いくつもの丘に囲まれたテーブル状台地で、シャパーダ と呼ばれる高原地帯となります。世界最大の湿原パンタナール は、標高約110m、パラグアイ川とその支流が流れ込み豊かな自 然環境を保ちます。そして、南ゴイアスまで広がる地域は土壌が 豊かなメリヂオナル台地、熱帯で、湿度が高く、夏は雨が多く、
冬は乾燥しています。
これらの特徴が美しく豊かな自然と動植物を育み、訪れる人 の受け入れ態勢も整ったこの地域は、人々の注目を集めていま す。主な人気スポットは、マット・グロッソ州とマット・グロッ ソ・ド・スール州にかかるパンタナール(大湿地帯)、マット・グ ロッソ州のギマランエス高原、ゴイアス州のヴェアデイロス高 原、そしてゴイアス州のエマス国立公園があります。
中央部はいくつもの世界遺産に登録され、1987年にはブラジリア の近代的建造物も登録されました。ゴイアス州の築200年経過し た家屋もユネスコのリストに名を連ねています。
そして、2000年にはパンタナール、2001年はヴェアデイロス高 原国立公園とエマス国立公園がユネスコの自然遺産に仲間入りし ました。
この土地のグルメも人気です。その歴史は、1592年にこの地を訪 れたバンデイランテスの食生活にさかのぼり、原住民、アフリカ 人、ヨーロッパ人の影響を受け、今日まで変化を繰り返してきま した。そのひとつに、ぺキというセハード(サバンナ原野)のフ ルーツをいれたご飯があります。ペキは味も香りもよく、甘いお 菓子やおつまみによく使われています。